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ZAGプロジェクト – セルフビルドによる木造ガレージ
鎌倉市材木座のとある住宅に併設するガレージを学生が設計+セルフビルドで施工しました。構造分野の浜田研究室と協働しながら、「木の集積する地」という材木座の歴史性と塩害対策を考慮して、木造組積造によるガレージを設計しました。(担当:石田林太郎、福島将洋、山口駿輔)
ZAG活動プロセス
ZAGコンセプト
BESO法の採用:意匠性の表現+限られた敷地内で大きな跳ね出しを効率よく実現+予算に合わせた躯体量の抑制
- BESO法
応力の大きな箇所に構造材料を付加し、反対に応力の小さな箇所は積極的に構造材料を削減することで、なるべく材料使用量を抑制しながら、応力分布が均一化された力学的に合理的に形態を導出する位相最適化手法の一種。
本手法によれば、合理的な力の流れが視覚化された有機的で流動的な造形性に富む構造形態=フラックスストラクチャーを得ることができる。
解析
条件設定
・積載荷重:1.8kN/ ㎡
・材料特性:スギ無等級材
境界条件は駐車領域や動線から設計領域と非設計領域(要素を生成しない領域)を設定
応力分布により、構造形態創生を行う
初期の設定からヴォリュームを減衰させていき、力の流れを可視化する形態を実現
施工ルール
学生によるセルフビルドを考慮した形態の整理と接合部の配置と単純化
1.施工を考慮し、下層の受け材を二つ以上配置
2.基本的に630mm 間隔でビスを打ち込む
3.上下層でビスの位置が重ならないように奇数層と偶数層は交互にビスを配置する
学生によるセルフビルドの様子